『人間失格』

150kmに及ぶ今日のドライブ。久し振りに音楽をかけた。
ラジオのアンテナもCDプレイヤーも壊れているのでテープ。DATじゃありませんよ。昔のカセットテープ。ダンボール箱から引っ張り出してきたのを、とっかえひっかえ聴いてみた。保存状態が良かったのか、ウンウン唸ることもなく、ちゃんと聞こえたので一安心。
その中で相棒にいちばん受けたのが人間椅子の『人間失格』(ASIN:B00005EYEA)。
イカ天で初めて観たときを思い出した。やっぱりこれは凄い。何が凄いって、江戸川乱歩夢野久作坂口安吾でしょ。で、津軽弁(でいいのか?)に、ハードロックと。この組み合わせにまずビックリした。人間、あまりに予想外のことに直面すると笑ってしまうというのは本当で、いやもう笑った笑った。初めて聴いたときも笑ったけど、今日もやっぱり笑った。相棒も笑ってた。で、この組み合わせが単なる思い付きじゃなくて、見事にはまっているから凄い。技術のことはわからないけど、そうとううまいんだろう。
「日本語でロックができるか」なんてテーマ、軽く乗り越えてしまってる。借り物じゃない自分たちの言葉でここまで見事に音楽を作れるって、すばらしい。もうね、日本人は全員これを聞くべきだね。ロックをやる日本人は津軽に生まれなかったことを悔しがるべきだ、津軽に生まれた人を羨ましがるべきだとすら思ったよ。