"Oggi fa bel tempo." rossomusica

雨にちなんだいろんな曲を集めたコンピレーションもののCDをもらった。(ありがとうございます)。タイトルはイタリア語らしい。試しに機械翻訳で英語に訳してみると、Amikaiでは"Today it makes beautiful time."になり、Interfreeでは"Today he fares enjoyable time."になった。なんとなくわかるような、わからないような。
雨って言葉でまず思い出す曲は、Saint Etienneの"Hobart Paving"。雨って単語は1回しか出てこないけど。
"rain falls like Elvis' tears"という一節。初めて聴いたときからずーっと気になっている。エルビスの涙って何や?どういうことなんや?ぜんぜんわからないまま。
rossomusicaのこのアルバムの最後はU2の"Singin' in the Rain"。何かのライブのようだ。客席からは笑いも聞こえる。あのU2が、あまりにも古くて有名な名曲をやるってことで笑ったのかも。
でも私にとってこの曲は笑って聞いたり、歌ったりできるもんやないんよ。『時計じかけのオレンジ』(スタンリー・キューブリック監督 1971年 イングランドASIN:B00005MINZ)っていう怖い怖い映画をどうしても思い出してしまうから。この映画、怖いと言っても、キャーキャー騒いで、ああ怖かったねってすっきり観終わることができるような映画じゃない。観れば観るほど暗澹とした気持ちになってしまう。悪夢のような映画が終わったら、自分の生きている現実がその映画とあまりにも似ていることに気付いて、さらに嫌な気分になるしかない。すごくうまくできているけど、絶対に<名作>とは呼ばれない。(いつかそういう日が来ればいいけど)。そういう映画。その暴力シーンの1つの中で、楽しそうに歌われるのがこの曲。この曲を好きな人は絶対にあの映画を観ちゃいけない。
U2はあの映画を知っていてこの曲を歌ったのかな。パロディのようなことを大真面目にやるところがあるから、知っていそうな気もするけど。笑っているお客さんはたぶん知らないだろうな。それはそのほうが幸せかもしれない。