橋本幸代バレエスクール20周年記念公演

メルパルクホールで『シンデレラ』を観て来た。バレエを観るのはひさしぶり。楽しかった。
演出によっては陰惨なものにもなりかねないシンデレラへのいじめの部分はコミカルな味付けでさらっとかわしている。いじめ役のかたがたもノリノリで嬉々として演じているように見え、特に穴見先生演じる継母。顔とか体つきとか動きとかが、たまたま近所のおばさんにそっくりで、笑いが止まらなくなってしまった。(ちなみにこのおばさんは、猫のしっぽを植木ハサミで切ろうとしたり、毒入り肉団子をまいたりするほんものの意地悪バアサン)。
こういう公演でいちばん嬉しいのは、子どもたちの成長が見られること。「あの子がこんなに立派になって」って。自分の子どもじゃなくても、やっぱり嬉しいもの。ほとんど孫を見るおじいさんの心境。初めて観たのはもう8年ぐらい前になるのか。そりゃ成長もするわな。そしてこっちもそのぶん年をとっているのな。
で、同じだけ年をとっているはずなのに、とうていそうは見えないシンデレラの橋本先生の可憐さに驚く。日頃の鍛錬の賜物にちがいない。私もうかうか毎日を無為に過ごさないよう、頑張らんとな。