アキノタムラソウ。

ミョウガ畑に生えていた。「秋の」なのに花が咲いていたが、そういうものだそうな。ナツノタムラソウは別にあるらしい。で、「タムラ」って何?あるいは誰、なのか?
最初は何か分からなかった。茎の断面が四角で、葉は対生、唇形の合弁花。と、シソ科であることは確かなようだった。トウバナあたりかと思ったが、トウバナは単葉で、この草は複葉だから違う。どうやらアキノタムラソウらしい。

アキノタムラソウ

分類
シソ科アキギリ属
学名
Salvia japonica(日本のサルビアの意)
分布
山形以西の本州(「植物雑学事典/アキノタムラソウ」)、四国、九州。(紀伊半島と四国、九州と書いてある本も。『山野草*1』)
四角柱状。高さ20〜80cm。(私が採ったものは20cmちょっとだった)。
対生。長い柄を持つ。おもに3出複葉。単葉や羽状複葉も。縁には粗い鋸歯。
花期は7月(6月とも)〜11月。青紫色の唇形の花が5個前後輪生し何段にもなる。(「青木繁伸/植物園/アキノタムラソウの花を調べてみよう」)
特に珍しいものではないが、栽培する人もいるようだ。(京都新聞/山野草「アキノタムラソウ」)。

*1:片桐啓子・文 金田洋一郎・写真『山野草西東社、1997年4月1日、ISBN:4791604474、pp317。しかし「花期 7〜11月」と書いていながら「秋・冬の山野草」に入れているのはどういうものか。