鳥栖が変わった。

サガン鳥栖の松本監督(スポーツナビ)と岸野ヘッドコーチ(同じくスポーツナビ)のインタビューを読んでわかったこと。

  • 宮原の移籍はセレッソから言い出した。
  • 鳥栖はクラブの明確な方針に従って、宮原の移籍を承諾した。

「宮原が欲しい、必要だ」とセレッソが判断したことの当否はおいといて。
鳥栖としては「ウチは育成でやっていく」。それがクラブの大方針なんだろう。だからオファーが来たら握りつぶすことは絶対にしないと。シーズン途中に中心選手を出すことになっても、その大方針を守るのだと。なるほど。はっきりしている。
欧州だと育成を柱にしているクラブがあるし、南米なんか、そうとう大きなクラブでも欧州への選手の供給先になっている感がある。日本では、1部でも2部でも、明確な方針が見えないクラブが多い中、鳥栖の姿勢には好感を持った。再生途上のクラブとしても、これぐらい姿勢がはっきりしているのは強みになるはず。経営が成り立っていくかどうかはまだ見えないものの、考えにブレがないし、監督やコーチ陣もメンタル面の能力が高いようだ。
あとは鳥栖の選手たちが伸びて、上のレベルで活躍する選手も出てきて、そしたら「鳥栖は頑張ればチャンスを得られるところだ」とよその選手たちからも認識してもらえるようになって、「鳥栖からはいい選手が出てくる」って他のチームからも見られるようになって……。ついでに成績も上向いたら言うことなし。もちろんそこまで辿り着くにはまだまだこれから長くて苦しい戦いが待っている。でも前を向いて進んで行くことは間違いないだろう。そういうクラブなら応援のしがいもある。
私は宮原が好きじゃないけど(しつこい)、

これは、お前が頑張って勝ち取った成果だと。ただセレッソに行ってもチャレンジをして、もっともっと上を目指さないと駄目だぞと。ただ自分が一生懸命、頑張って成果として、こういう話もきたので、これはお前の勲章だと。

って、コーチに送り出してもらって、頑張らない選手はいないだろう。濱田が楽しみになってきた。