セレッソ vs 浦和(生観戦)

J1第26節 セレッソ 3-1 浦和
セレッソの余裕勝ち。
ひさしぶりの生観戦。長居スタジアムにはタダのお客さんが1万人はいたんじゃないかな(含む私)。暑い。生ビールは売り切れ。
ビールは1杯しか飲めなかったけど、そんなことも気にならないくらい(後半15分くらいまで)、気持ちよく観ていられた。ボールは浦和が持っていても、主導権はセレッソが常に持っている。
セレッソの選手たち、いまはサッカーがすごく楽しいんじゃないかな。楽しいって言っても、ミスしてもヘラヘラ笑っているような<楽しさ>じゃなくて、もっと充実している感じ。自信を持ってプレイしているのが伝わってくる。
難しいことはやってないんだけど、当たり前のことを一人一人がちゃんとやる。全員が同じ意志で動く。そうするとサッカーはとっても簡単そうに見えるという見本。簡単そうに見えても、実際にそれをやるのはぜんぜん簡単じゃないけど。
ゴール裏から見ていて、セレッソのゴール前には壁があるみたいだった。セレッソのゴール前が「ボウリグのピン」状態(シュートが誰かに当たる)というのは見たことがあるし、よそのチームのゴール前に壁があったのはいくらでもある。でもセレッソのゴール前に壁が見えたなんて、もう長いことセレッソを見ていて初めてのこと。それだけ最終ラインとその前が良くなってる。特に感心したのはブルーノ。自分の体で相手の体をブロックしながら、後ろ足でボールを引っ掛けるディフェンス。あれは<技>やなぁ。
気持ちいい試合の快楽度を減らしたのは審判。何を考えたらあんなジャッジングができるのかと。もうね、穴沢君はサッカーが嫌いなんじゃないか。そう疑いたくもなりました。サッカーをつまらなくしたいんじゃないかと。カードの出しかたは、どちらかというとセレッソ不利だけど、だから文句を言うわけではなく、どっちサイドの選手にもファンにもイライラを募らせる行為が多すぎ。例えば、そんなのどうでもいい状況でフリーキックの場所を細かく指定してやり直させるとか。プレイしている人間や観ている人間の神経を逆撫でしようとして、そのチャンスを狙っているとしか思えなかった。こんなジャッジは2度と見たくない。(でも次もどこかでまた同じようなことを平気でやるんだろうな)。
試合は3-0になった時点で実質終わり。小林監督の選手交代はまあ間違いじゃない。カードをもらった西澤とモリシを下げたのはOK。(演出を考えれば、100ゴールのモリシをスタンディング・オベーションで迎えるために、2人いっぺんじゃなく別々のほうが良かったけど、今日の観客がそこまで気付いて実行できたかどうかは疑問)。で、そのあと1点入れられたのもどうでもいい。(欲を言えば浦和に諦めさせるような試合運び、例えばうんざりするほどパスを回すかボールをキープできたらもっとよかったけど)。
ケチがついたのは下村の負傷。浦和のマリッチのファウルが非常に悪質。警告ではなく退場が適切。なぜなら、すでにセレッソが3人交代してそれ以上代えられないことをわかっている状況で&負けている自分たちが点を取るのに邪魔になるボランチの選手を&真後ろから&ボールに触ることが不可能な状態でスライディング・タックルに行っているから。簡単に言うと、潰しに行ったと思われて当然のファウル。(当人がそこまで計算したかどうかはともかく。そう取られて当然のファウルだった)。下村も痛い思いと引き換えに学んだはず。ああいう状況でボランチがボールを持ってあがっていくと、狙ってくる選手もいる。だからあそこであれをやっちゃいけないということを。大事でないことを祈る。
浦和は、サポーターがやっぱり日本一だった。この試合の大切さをわかってか、人数は長居での過去最大級。声の大きさも圧倒的。(後半は呪文モードだったけど。そこはセレッソが拍手するところで、浦和の拍手じゃないだろうってのもあったけど)。それに比べて選手たちに元気がない。特に目立ったのは前半リードされてからの時間帯。前に人数を掛けず、ボランチがまったく上がって来ない。よく言えば慎重、悪く言えば消極的で、前半は0-1のままでいいと考えているようだった。最高でも引き分けを狙う弱いチームみたい。永井と山田もセレッソをだいぶ助けたな。