ミゾソバ花盛り。

地上だけでなく、地中でも。
今日は富貴のミョウガ畑で草刈り。朝9時から夕方5時までみっちり働いた。
あっちでもこっちでも、ミゾソバがコンペイ糖みたいな花を咲かせている。白くて、ピンクがかったのも中にあって、見ているぶんには可憐でかわいらしい(「植物雑学事典/ミゾソバ」参照)。が、こいつは地中でも花を咲かせ、やがて種をつけようとしている恐るべき雑草でもあるのだった。「ターララーラララララターララララーララララー」(愛の水中花)なんて歌ってる場合じゃない。地中に花を咲かせている場合は、根っこから引き抜かなければならない。
いっぽうそのころ地上では、ミゾソバに加えてイタドリも花盛りなのであった。いやもう、まさに「ジャンゴーブーギー、タララタララ。ジャンゴーブーギー、タララタララ」(クール&ザ・ギャングのほうな。笠置シヅ子さんじゃなくて)状態。(えーい、ついでだー。私が富貴に着くたびに歌うのは、「ようこそ富貴へー。クッククックー」だったりして)。
えーっと何の話だっけ。そうそう、だからいろいろ花盛りで、実をつける前にできるだけ刈ってしまいたい&必要であれば根っこから引っこ抜くということでしたね。そりゃもう頑張りましたよ、あたしゃ。予想以上に気温が上がって、水飲み休憩をたびたびはさんだけど、あとは午前午後1回ずつの休憩と、昼食も大急ぎで終えた昼休み、手を止めたのはそれだけ。ひたすら刈って刈って刈りまくり(&時々引っこ抜く)。前回鎌で切れなかった、太く固く成長したイタドリを切り倒すためにノコギリまで使って。崖といってもいいような急斜面にへばりついて、イタドリを倒し、ミゾソバを刈り、戦い続けました。
結果。人間の勝利〜!(ごくごく一時的&ものすんごく局地的に)。人力のみにしては素晴らしい成果を挙げたと思います。見事に刈られた斜面(の1つ)を見ながら、ひとり悦に入る私でごさいました。「自分を誉めてやりたい」。生まれて初めてそう思いました(いや、大げさ)。
ちなみに近くの田んぼでは脱穀作業が進められ、出た稲わらを20束ももらいました。(一輪車で運んだのはもちろんこの私)。これで来シーズンの雑草抑制と、ミョウガの緑化抑制も少しは楽になるはず。
さてここで今日の無駄知識。かつて富貴には映画館が1軒あり、女郎屋のようなものも3軒あったそうだ。約500戸、人口2800人あまりが住んでいたこともあるそうな。東日本の寒村と比べて家の数がずいぶん多いなと感じたことがある私の感想はさほど的外れじゃなかったみたい。それから戸数はさほど減っていないものの、人口が約3分の1に減り、高齢者ばかりになってしまったのが現在の富貴の姿。これからどうなってしまうんだろうねえ。こういうムラが廃れてしまうのは大きな損失だと思うんだけど、そう思う人も少ないんだろうな、今は。
もひとつ追加。場所によって、ミゾソバが地中に閉鎖花を付けているか付けていないがはっきり分かれているように感じた。これはなぜだろう。この畑は全体に富栄養傾向にあると思うが、その中でも栄養に違いがあるのだろうか。例えば草刈りをしたところは、刈られてまた伸びてということを何度も繰り返して、栄養が減ったのだろうか。(刈ったのはだいたいその場に置いたままだけど、枯れて栄養として土の中にまた戻っているってこともないのかな?)それとも栄養以外に、閉鎖花を付けるか付けないかを決める要素が何かあるのだろうか。