タケノコの思い出。

まさに↓こんな写真みたいなタケノコを父の実家から送られて困ったことがありました。
http://www.link-jp.com/m3_diarys/scr3_diarys/743nyaga2/392_2.jpg(『あいた☆ぺあぺあ』)

伯父がせっかく送ってくれたのだけど、ニョキニョキ伸びてしまったのをポーンッと蹴っ飛ばして折ったようなものを送ってもらってもねぇ……。
そんなの何日茹でても固くて食べられないって。
これはもうタケノコじゃなくって、竹ですよ。
祖父の代には、そんなことなかったんだけどねぇ。

私が子どものころ、その祖父のタケノコ採りに連れて行ってもらったことが一度だけあります。
祖父が地下足袋を履いて竹林の中を歩くと、まだ地上には何にも出ていない、これから芽を出すところのタケノコが次々と掘り出されるのが不思議でしかたなく、子どもごころに魔法みたいに思えました。
運動靴を履いている私にはそんな真似はとうてい無理で、「hryk(私の名前)は、枯葉から少しだけ顔を出しているタケノコを探しなさい」と、たぶんそういう意味のこと(なにせ熊本弁がきつくて、何度聞きなおしてもわからずに、こんなことを言ってるんだろうと想像するしかありませんでした)をニコニコ笑いながら言われた記憶もあります。
地面から顔を出さないうちに祖父が見つけて掘り出したタケノコはとっても柔らかくておいしいものでした。

春のこの時期、次々と生えてくるタケノコを採って適当に間引きしていると竹林がうまく維持されることは大きくなってから知りました。
ひょろひょろと細い竹が密生している荒れた竹林をあちこちで見るたびに、タケノコ採りが上手だった祖父のことを思い出します。