スヌーカーのおもしろさ。

と言っても、まだルールがわかってきたばかりの観戦初心者、プレイしたことはない実践未入門者の言うことなんで、わかってる人は大目に見てください。知らない人は間に受けないでください。
スヌーカーって相手とのやりとりが絶対にあるのがおもしろい。例えるなら、難問を解決するのに互いに協力を義務付けられているけど、できれば相手を出し抜いて、おいしいところを一人占めしようと隙をうかがっているようなもの。
あくまでもいまの私レベルから見ての話だけど、観ているぶんにはナイン・ボールよりスヌーカーのほうがぜったいおもしろい。ナイン・ボール、特にメチャクチャうまい人どうしが勝者ブレイクのルールでやるナイン・ボールを観ていると、いつまでたってもスリー・アウトにならずに攻守交代がない野球を見ているようなダレかたをしてしまう。
これはゲームの本質から考えて仕方がない。勝者ブレイクのナイン・ボールでは、相手にバンキングしかさせず、あとは坐りっぱなしにさせるのが理想の勝ちかたになるから。(<ラック・マシーン>なんて言葉もあるぐらい)。
その点スヌーカーは、どう考えたって最初から最後までひとりで撞ききることはない。「ほーっ、そう来ますか。なかなかやるの。では、これでどうじゃ」的なやりとりがぜったいあって、自分の意志と力を相手に押し付け、屈服させることはできない。だから酸いも甘いも噛み分けた(ホントか?)中年のおじさんとしては、スヌーカーがおもしろいと思うのだ。