マヨルカvsアルバセテ(ビデオ観戦)

マヨルカ 2-1 アルバセテ
日曜早朝の録画に失敗。火曜日の再放送を録画して、やっと見た。

個々の選手を見ても、チーム全体を見ても、アルバセテのほうがずっと強そうで、こんな順位にいるのが不思議なぐらいなのに、マヨルカの勝ち。うーん。わからん。アルバセテはチームの雰囲気が悪いのか。最初から勝てないとどこかで思っているのか。
マヨルカの守備は最終ラインを高く上げて、中盤でプレッシャーをかけようとしていた。が、4バックの両サイドバックが早めに中に絞るところを、その外にできたスペースを使われていた。特に前半。ボールを逆サイドに振られるともろい。失点シーンはまさにこのパターン。4バック時の小林セレッソとそっくり。4バックなんだけど、守る時は3バックみたいになる、こういう守備はユーロ04の前にオランダも一時採用していたっけ。でもうまくいかなくてすぐにやめてしまったんだっけ。
マヨルカの攻撃はあいかわらず遅い。トラップとボディ・コントロールがヘタ。ボールを自分のものにするまでに余分なタッチと時間がかかる。だからやっとこさ次のプレイに移れるようになった頃には相手はしっかり守りの態勢を整えてしまう。このもたつきぐあい、まるで布部。ピッチのせいかとも思っていたけど、そうじゃないらしい。アルバセテの何人かの選手は、ワンタッチですぐに次のプレイに進めるよう、ボールと自分の身体をコントロールできていたから。
で、相手が態勢充分のところを攻めようとするから、「なんとかしてくれー」って、受け手頼みのパスが増える。もらったほうはとうぜん窮屈な状態なわけで、次のプレイがない。そんな攻撃でも、人数を前にかけてごり押しできて点が取れればいいけど、最終ラインが下がってしまうと、もうまったくチャンスがない。あいかわらずこのチームは厳しいわ。
ヨシトは、得点もなく、シュートも少なかったけど、自分の仕事はちゃんとしていた。無理めのロング・パスが来たときでも、相手DFにしつこくからんでいって、ファウルをもらったり。相手のディフェンス陣にとっては、少しも油断できない、危険きわまりない、いやーな選手であることは確か。しばらく先発は変わりないと予想する。
この試合のヨシトはいちばん前にいることが多かったけど、この役割はどうかな。ハイボールを受けさせて、それでなんとかしてもらおうとはまさか誰も考えていないだろうけど、ストライカーとしての働きを期待されているのだろうか。将来的にそっち方面に特化してちゃんとやっていける素質はある。でもそのためにはメンタリティの改造が必要。極端な話、90分間ボールが来なくって、1回だけボールに触って、ゴールを決めた。そしてチームが1-0で勝った。それで満足できるメンタリティでないとつとまらないと思う。(知ってる人は、残り15分を切ってから働き始めるファン・ソン・ホンを思い出してね)。いまのヨシトのメンタリティはもっとMF的。ボールにたくさん触りたがって、触れないとイライラがつのらるようだ。ただ素質としてはそっちにはあまり向いてない気がする。もっと器用にドリブルやパスができないと難しい。特にゴールにつながる危険なパスを出す能力は、このレベルでは見劣りする。ということで、今の最適ポジションは2トップの下がり目か。電柱系とペアを組ませるとベスト。でもマヨルカにはそんな選手はいない。さてどうなるんだろう。
最後に。いい加減ヘディングシュート決めろよな、バジェステロス!