夜は中華。

ふと中華を食べたくなって、九条の<中華食堂 RON TAN>へ。
しょっちゅう行くわけじゃないけど、好きな店。
料理はもちろん、ご主人と奥さん(確かめてないけど、きっと奥さん)の間の空気とか、お店の雰囲気とか。

今日見ていると、ご主人、凝り性なんじゃないかなぁ。
探求しだすと、「あーでもない、こーでもない」って、納得いくまで止まらない人のような気がする。(これもご本人に確かめたわけじゃない)。
かといって、薀蓄を聞かされるわけでもなく、眉間に皺を寄せて味わわねば許してもらえないわけでもない。
ふつうにおいしい味。
「これはなんのおいしさなんだろう」っていうのが私にはよく分からなくて、説明も描写もできないのがじれったい。

エビス黒。モルツや青島も置いてあるけど、料理との相性を考えて。
きゅうりのキムチ。韓国風の、熟成が効いて酸味が出たキムチが好きだけど、これは違う。でもおいしい。私には分からない何かのおいしさがいっぱいつまってる。
春雨。大葉が入っているのが特長かな。
水餃子。タレが独特。使ってる酢は、ふつうのそこらの酢なんだろうか?
ラーメン。あっさりしていて、深い味。(これ以上の描写は無理)。
魯肉菜飯(ローバーサイハン)。魯肉は、こてこてそうな外見に反して、あっさりめの味でとっても柔らか。これのためにエビス黒を選んだ。
(ちなみに、魯肉っていうのは台湾風の豚の煮付けのことだと思う。でも、ウェブ上では豚のそぼろと書いてあったりもする。正解は知らない)。

食べ終わる頃、店の前に男女の二人連れが来た。
男性の方は自転車を止めて鍵を掛けて、「さぁ食うぞ!食うぞ!」って雰囲気だったのに、女性が渋ったもよう。
しばらく話し合っていたけど、けっきょく店に入らず、去って行った。
かわいそうに、あの男の人。食べたかったんだろうな。
なんだかなぁ。