カラムシ

富貴で先日見つけた草。

カラムシ(茎蒸、苧麻)(チョマ、マオ)

イラクサ科カラムシ属
多年草
茎:高さ1〜1.5メートル。短毛が密生。
葉:互生。広卵形。縁に規則的な鋸歯がある。尖端は尾状。裏面に白い綿毛が密生。
花:淡緑色。
花期:7〜9月。
場所:人里近くの林縁や土手、草地など。畑で栽培されることも

名前の由来は、繊維を取るため、茎を蒸して皮をはいだことから、「幹(から)蒸し」だそうな。(よくわかりません)。
この繊維から越後縮、越後上布、薩摩上布、奈良晒などの織物をつくる。吸湿性・耐久性にすぐれる。

薩摩上布

薩摩上布は、薩摩藩による琉球支配の歴史を映す。

宮古島八重山諸島は薩摩の支配下にあり、製品はすべて薩摩を経て販売されたことからこの名があるが、現在では宮古上布、八重山上布と呼ばれるほうが多い。

福島県昭和村

浜松市

浜松市博物館学習会のOB・OGを中心に結成された「しじみの会」では、今でも毎年、カラムシの繊維で縄文時代の衣服を再現する「カラムシ織」に取り組んでいる。
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/11free/sijm_fku.htm
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/11free/sijm_fku2.htm

カラムシ花粉症?

長崎県ではカラムシ花粉症があるそうだ。(<参天製薬 あなたを悩ますアレルギー その原因と対策> その他の花粉症-カラムシ
ほんまかいなって感じですが、基本的に花粉は悪くないと思います。
たしかに引き金にはなるだろうけど、体の方に準備ができてないと症状は出ませんから。

参考

植物学の方ではカラムシ、織物の方ではチョマと呼ぶことが多いような。

宮古上布の美しさ。写真で見るだけでも感動ものです。
実物を見たら、我を忘れてしまうんじゃないでしょうか。
一見なんでもないあの草から、これほど美しい着物を作ってしまうなんて、その技術のすばらしさに驚きました。
私はローテク好きなので、カラムシから織物を作る過程にも興味があります。
先人の工夫の蓄積が目に見える形になっているいろんな道具とか。
作業をする人の洗練された所作とか。
自分の目でぜひ見てみたいと思いました。
できあがった織物も魅力的ですが、これはちょっと私が手に入れられるようなものではないでしょう。