イシミカワ(確定)
近所で見つけて、イシミカワかママコノシリヌグイか分からなかった草。
花をつけてくれたので、イシミカワと確定。
イシミカワ(石見皮、石見川)
タデ科イヌタデ属
別名:ウシノハナヅラ、トンボノカシラ、カエルノツラカキ、カワズグサ、カッパノシリヌグイ。
一年生のつる性植物。
やや湿り気のある土地に生える。
葉:互生。三角形。
托葉:大きめで円形。
茎:下向きの棘があり、他の植物に巻き付く。1〜2メートルの長さになる。
花:目立たない。
果実:実るにつれて、萼がコバルトブルーに変わる。
(参考)
岡山理科大学生物地球システム学科波田研究室「植物雑学事典 イシミカワ」
『oNLINE 植物アルバム』「イシミカワ」。
名前の由来
- 石見川説(牧野富太郎博士は疑っていたそうだが)。
石見川:大阪府河内長野市にある小さな川。神福山に発し、国道310号線沿いを流れ、寺元を過ぎたあたりで南へ折れ、また西へ流れて、南海高野線三日市駅付近で天見川と合流。天見川は同河内長野駅付近で石川と合流。石川は大和川に流れ込む。
河内長野市石見川の地図(生活地図サイト MapFan Web)
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.38.28.2N34.23.30.6&ZM=6
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.38.28.2N34.23.30.6&ZM=7
石見川草(=アキノウナギツカミ)
ややこしいことに、大阪の河内地方で石見川草と言えばアキノウナギツカミを指す。
これは、黒くて膠のように硬い薬、イシニカワを作る原料となる草。
弘法大師は唐からの帰国後 製薬業も始める。その薬の1つがイシニカワ。
石見川流域にある船井家の先祖が、当時この地域には生育していなかったアキノウナギツカミを弘法大師から授かり、栽培から加工まで管理していたらしい。
現在も船井家の庭内には弘法大師を祀るお堂があり、庭先にこの花が咲くそうだ。
(『岩湧山(いわわきネイチャークラブ)』による探訪記が「自然に関するエッセイ 石見川草(アキノウナギツカミ)」で読める)。
イシミカワとアキノウナギツカミの関係
どちらもタデ科イヌタデ属。
姿も似ている。
アキノウナギツカミは、ママコノシリヌグイやミゾソバの方がもっと似ているけど。
イシミカワとイシニカワ。
名前も似すぎている。
イシミカワが石見川だとすると、地域的にもイシニカワ発祥の地と近い。と言うより、ほとんど同じ。
イシミカワも薬草になったという話は、今のところ『雑草にも名前がある』(草野双人 ISBN:416660385X pp144)でしか確認していない。
石見川流域やその周辺は、子どもの頃からなじみのある地域。
歩いたり、走ったり、自転車で通ったり、車で通ったり。
そういうこともあって、さらに興味が湧いてきた。
小学生だったら、夏休みの自由研究にするところかな。