ギシギシとスイバ。

今回の富貴ミョウガ畑訪問では3種類の草を持って帰った。
前回トランクに入れてしまい、カラカラにしてしまった経験から学び、今回はうまく持って帰れた。

ギシギシ(タデ科ギシギシ属)

だから、ギシアンのギシギシじゃないって。(謎)
今回の富貴ミョウガ畑訪問で目に付くようになっていた草。
ミョウガより高く伸びていた。
植物生態研究室(波田研)ホームページ植物雑学事典 ギシギシ」。

新芽はおいしいらしい。
根っこは薬になるのか。
生薬名:羊蹄根

七〜九月、花茎が枯れる頃、根を堀り上げ細根を取り除き日干しで充分乾燥する。

湿った場所に生えることから連想できるのは、脾の運化水湿を助ける作用。
すると「たむし、水虫などの皮膚病に効く」のは理解しやすい。
しかし下痢ではなく、便秘に効くとはどういうことだろうか。
ここは、『漢方まんだら』さんの力を借りよう。

便秘には実秘と虚秘があり、実秘は下剤の対象になりますが、虚秘は下剤ではどうにもなりません。(略)
虚秘は腸の動きが少なくて、便が長時間滞在するうちに水分を失って便秘になるものです。
(略)
虚秘の人には弛緩した腸の動きを助けるものを与えなければなりません。

漢方では消化器官のことを“脾胃”という語彙で表します。
だから「弛緩した腸」を“脾気が虚して運化作用が行われない”と云います。 水分を失って停滞している便を潤すためには脾気を回復させ、津液を生じ、分布させなければなりません。
これを「運脾行津」法といい、健胃薬が必用になるという訳です。

なるほど。
便秘の中でも<虚秘>には、運化水湿を助ける薬が効く訳か。
ということで、ギシギシは運化水湿を助ける薬になり、水虫や便秘(虚秘)に効くと頭の中では想像が付いた。
が、実際に試してみないとほんとうかは分からない。

スイバ(タデ科ギシギシ属)

ギシギシのついでに。
これもよく見かける。
刈り取りが行われる場所でのみ育つのか。
じゃあ、ミョウガ畑のスイバは、畑が手入れされるのを待っているんだな。
植物生態研究室(波田研)ホームページ植物雑学事典 スイバ

フランスでは「オゼイユ」と呼ばれ、料理に使われる。(料理人タケシくんからの又聞き)。

酸味の元はシュウ酸か。(皐月猫の役立たず植物図鑑スイバ」)。
「食べ過ぎると体に良くない」というのは、尿路結石を警戒してだろう。
でも、普通はそんなにたくさん食べられるものじゃない。