健康食品とか。

近畿大学に腫瘍免疫等研究所というものがあることを初めて知った。(不勉強なもので)。
http://www.med.kindai.ac.jp/shuyo/

ガン治療の分野で近代的な生医学以外のアプローチを採り入れている方として、帯津三敬病院の帯津良一氏のことは知っていた。
帯津氏のアプローチは、鍼灸師の私にも理解しやすい。
生命力そのものを豊かにすることを第一にし、心のサポートと食を基本に、漢方薬や気功、鍼灸、健康食品などを、患者さんの選択に応じて使う。これは分かりやすい。良さそうだと思う。

個々の体はユニークなものだから、その生命力を豊かにする方法にも、唯一の正解などない。
どの方法がその人にもっとも良いかを決めるいちばん良い基準は、何となくいい感じがするとか、合わない感じがするというその人の感覚だと思う。
あいまいなようだけど、人間のこういう感覚は鋭敏なもので、決してみくびることはできない。
この感覚を偏りなくニュートラルに保つためにも、基本的な毎日の生活は大事だ。
快食・快便・快眠。それと適度な運動。(ミニマムとして呼吸法。散歩とか体操、気功やヨーガ)。
そして心の安定。(特にガンの患者さんにはメンタルなサポートは外せない)。
こういう基礎部分がしっかりしていてこそ、病気と闘う力も出てくる。
帯津病院では、ワンストップでこの基礎部分をケアしてもらえるようだ。私が良さそうだと思う理由はここにある。
で、その基礎部分に乗せる、漢方薬や健康食品や各種代替療法の部分は、はっきり良くないと分かっていること以外好きなようにしなさいと、患者さんの選択に任せているようで、これも好ましいと思う。各人でかなり良否が違うだろう部分だから。
(ただし基礎部分をしっかりさせないまま患者さんの選択に任せると、弱みに付け込むような商法に利用されてしまう危険が大きい。だから基礎部分をサポートしないで患者さん任せにするやり方は、非難できないとしても、良心的とも思えない)。

さて、近大の腫瘍免疫等研究所はどんなアプローチを採っているのだろうか。
私の知った範囲では、生医学的なアプローチには変わりがないようなのだが、その手段として健康食品も使ったりしているようだ。
http://www.google.fr/search?q=cache:qG9rmpkEPrYJ:www9.ocn.ne.jp/~omic/gattukai/2003/2003_9_25.pdf+%E8%BF%91%E7%95%BF%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E8%85%AB%E7%98%8D%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80&hl=fr&lr=lang_ja

健康食品が悪いとは言わない。
ただ、本当に薬のように効くものであれば、医薬品としての認可を一刻も早く取って、患者さんの負担を減らせば良いのではないか。
健康食品と名の付くもの、総じて値段が高すぎるから。