猫になりたい。

猫バカ。猫たわけ。猫アホ。
良識ある一般人からは、度外れた猫好きと呆れられる人たちがいる。
そういう人の中には、「生まれ変わったら絶対猫になりたい」と言う人がいる。
芸をしなくても、役に立たなくても、かわいがってもらえて、食べさせてもらえるから。
気ままに生きているから。
寒い日にコタツでぬくぬく寝てられるから。
理由はそれぞれさまざまだけど、猫を羨ましがる人たちに限って、周りから「あの人は猫みたいだ」と見られているのがおかしい。
気まま。わがまま。マイペース。
つまり、その人たちが実現したいと願っている猫のような生き方は、人間としては高いレベルで、時に高すぎるレベルで、既に実現されてしまっているらしい。
それでもまだ足らない。ほんとうに猫にならなきゃ満足できないというのが、こういう人たちだろう。
実に興味深い。

私は、猫になりたいなんて思ったことも、過去にあったような気がするけど、今は別にそう思いません。
十分猫的に生きているから、なんでしょうか。