幸せな家庭

「幸せな家族はどれも似ている」と言ったのはトルストイだったか。
私は仕事柄普通の人よりたくさんの家庭を訪れてきた。
その中で特に「ここはいいなぁ」と思った2つの家庭がある。
この2つの家の共通点を考えてみた。

  1. 一戸建て
  2. 大家族
  3. 自営業
  4. よく喋る
  5. ごはんがおいしい

こういう共通点は、幸せな家庭を<作りやすい>条件なんだろう。
これだけ揃えたら幸せになれるというもんじゃない。
同じような条件でも、ぜんぜん幸せじゃない家庭だってある。
逆に、ぜんぜん違うけど幸せな家庭だってあるだろう。
幸せになるかどうかは、最終的にはそこに生きている個人次第だろう。
ただこういう家庭なら、続けていきやすいとは言えると思う。
私ははるかに遠いところにいるけど。

1.一戸建て

いわゆる<マンション>はどうも良くないようだ。
生きている世界が狭くなってしまう傾向がある。
世界が狭くなると、内圧が高くなる。
内圧が高くなって、ガス抜きがうまくできないと、心のバランスを失いやすい。
マンション暮らしだと、この辺をかなり工夫しないといけないようだ。

2. 大家族

3世代同居。
子供は、親がその親(孫からみた祖父母)を大事にしているのを見ている。
独立して家を離れた人も、何かと帰ってくる。

3. 自営業

自宅で、あるいはその近くで自分たちで家業、それもけっこう体を使う仕事を営んでいる。
子供たちは、小さい頃から親たちの働いている姿を見ていて、できることから手伝っている。
みんなよく働く。

4. よく喋る。

家族みんなが集まる場所があり、毎日顔を合わせて話をする機会が多い。
そこにテレビがあって、点いていても、こっち側の会話の方がはるかに多い。
(いまの私の家ではまるで逆。3人集まっても、テレビだけがしゃべっているのが普段の状態)。

だいたいみんなお喋り。
ふだんお喋りじゃない人も、いったん話し始めたらよく喋る。
不満や悩みは、小さい内に早めに外に出してしまい、1人でためこまないのが良さそう。

5. ごはんがおいしい。

ごはんがおいしいと、外で食べるより、家へ帰って食べようとする。
みんなが集まり、話す機会が自然と増える。