『からだのひみつ』

田口ランディ寺門琢己『からだのひみつ』メディア・ファクトリー、2000年12月、ISBN:4840102066
間違いはある。間違いだらけといっていいぐらい、たくさんある。個人的な経験を無理矢理一般化している部分でも、医学的な説明(生医学でも東洋医学でも)の部分でも。でもそれはどうでもいい。表面的なことだから。あくまでも例え話だと考えれば済ませられる。
大事なのは、その例え話を通して彼らが伝えようとしていること。それが、「からだの声を聞こう。自分のからだと対話しよう」ということ。それをせずにはもうどうにもならないぐらいこの社会が行き詰まっていることは確か。だから入口はなんだっていい。この本がマニュアルとして読まれるのではなく、読んだ人が自分のからだの声に耳を傾けるきっかけになれば、それでいい。