『共感覚者の驚くべき日常』

リチャード・E・シトーウィック『共感覚者の驚くべき日常』草思社、2002年4月、ISBN:4794211279
前半部分、著者が共感覚者と出会ってから、共感覚がどこで起こっているかをつきとめるまでのところ。スリリング。臨床家・研究者としての倫理もまとも。
著者の仮説によれば、「共感覚は、実際は私たちがだれでももっている正常な脳機能なのだが、その働きが意識にのぼる人が一握りしかいないのだ」(p238)そうだ。私も音を聞いて色や物が見えることがごくたまにあるけど、あともうちょっとなのかな。