ワサビ田。

野迫川村沢わさびを守る会」の活動に参加。馬車馬のように働いた。正確には犬ぞり犬みたいに働いた。
今日の作業はワサビ田の土の入れ替え。下の道路脇に置いてある砂を土嚢に詰め、急斜面を50メートルちょっとは軽トラで上げ、あとは人力でワサビ田まで運ぶ。
軽トラから下ろしてワサビ田に運び上げるときに、最初はひとりひとりが背中に担いでいた。そこへ一輪車登場。これは楽だ!すばらしい。車輪を発明した人、いちばんエライ。そして一輪車を発明した人もエライ。
さらに、「一輪車をふたりで使ったほうが楽だ」と教わる。ひとりは前から引っ張って、もうひとりが後ろから押し上げる。やってみると、ひとりで運べる量×2よりたくさん運べる。さすがホモ・サピエンス
私は一輪車の前から引っ張る役。楽しい。犬ぞりの犬が引き綱をつけられてワンワン吠えている気持ちがよくわかる。「やるぜやるぜ俺はやるぜ」状態。楽しくしょうがない。勝手にやる気が湧いてくる。やっぱり前世がそういう犬だったとか?
ひたすら砂運びをやっていると、傍らでは打製石器を作っている人がいたり(=ウソ1)、木をいぶして燻製を作っている人がいて(ウソ2)、この場所だけで文明の発展を実感できた。(ウソ1:ほんとは、石を砕いて、ワサビ田に空いた大きな穴を塞いでいた。ウソ2:単に疲れて焚き火に専念していただけ)。
午後の途中から人が増えたので、下で土嚢に砂を詰める作業にみずから配置換え。腰を痛めないように体の使いかたに気を付けながらやった。
レーニングとして体を動かすのは、20代にさんざんやって、もうやる気がしないけど、こういうふうに体を動かすんなら、やっぱり楽しい。具体的な何かのために体を使うのがいい。