自然破壊。

を大々的にやってきた。富貴のミョウガ畑で。
前日に来たらしい地主様御一行によって、斜面のイタドリがきれいに刈り取られていた。いちばん上の段では、ミゾソバが生えていたところを大規模に掘り返した跡があった。私たちも、そろそろ収穫できるミョウガが減ってきたので、他の作業を増やした。草刈りをしたり、溝を浚ったり。
草刈りや草引きなんて、刈られたり引かれたりする草そのものにとっても、生い茂った草の間に巣を作っているクモやアリたちにとっても実に迷惑なことであろう。溝を浚えるのだって、せっかく産んだ卵を土の上にすくいあげられたり流されたりするトンボとかカエルとか他のいろんな生き物や、食糧が少なくなるであろうイモリなんかにとっては、やはり実に迷惑なことであろう。農業というのは、もともとそういうものなんだと思う。(いや私たちがこのミョウガ畑でやっていることを農業とまでは言えないかもしれない)。
じゃあなんでそんなことをするのかと言えば、単なるわがまま。人間の勝手。ミョウガがかわいいから、ミョウガをひいきして、他の植物をいたぶる。泥んこ遊びが楽しいから、溝を掘る。(オイオイ)
でもこの程度のことじゃ、ミョウガ以外の植物も減らないし、動物も絶滅しない。あるときアスファルトの道路に雨が降ってできた水溜りにトンボが産卵しているのを見て、「あーあ、こんなところに卵産んで。あれじゃ孵らないよ」って思ったことがあるんだけど、そんなトンボがいたからって、それでトンボがみんなこの世から消えていなくなるわけじゃない。。溝浚いも同じことだろう。草刈りだって、何かが減ったら他の何かが増えたりして、けっきょく私たちがやっていることの影響なんてその程度。だからあんまり気にしなくていいやろうと。(間違ってるかもしれません。間違ってたら教えてください)。
ということで、ツユクサが増えています。どんどん花を咲かせています。ヒナタイノコズチも急に目立つようになりました。イヌタデは赤い実をつけています。カラムシもたくさん花をつけています。まさに雑草畑と呼んだほうが適切なありさまです。バッタやカエルやイモリが逃げ惑い、アブやハチが寄ってきます。オニヤンマやセセリは無頓着に飛び回ります。いったい私はここで何をしているんでしょうか。
そうしてさんざん遊んで(ン?)、お腹が空いたら弁当。近所のTさんがくれた、その日の朝に採ったばかりのキュウリも、タオルで軽く拭って食べました。みずみずしくて、とってもおいしかった。
ところでそのTさんが教えてくれたところによると、ミョウガが根っこから腐ったようになるのは病気なんだそうだ。昔は水銀を使って治したけど、今は使えない。さてどうしたらいいものか。