植菌教室。

野迫川村で きのこの植菌教室。空も水もきれいで、それだけで来た甲斐があった。
私はたぶん3回目の参加。今回は小さな子どもが多くて、なごやかな雰囲気。3人の子どもを連れて家族で来ている人がいるなと見ていたら、父親は中学の同級生だった。私が大阪に帰ってきてから、トライアスロンのクラブに連れて行ってもらったり、いっしょに練習したこともあったけど、もう10年近く会っていなかった。こんなところで再会するとは驚いた。こっちから声を掛けるまでまったく気づいていなかった向こうはもっと驚いていた。
聞けば、彼は野迫川村でワサビ田の復興をする運動(奈良県南部農林振興事務所:『野迫川沢わさび栽培体験』)にも参加しているらしい。その場に担当の方もいらしたので、紹介してもらう。私もできる限り参加したい。
きのこの話に戻ると、作業そのものは去年とだいたい変わらない。今回初めて見たのは、原木に穴をあける機械。いちどに4箇所もドリルで穴を開けられるようになっていて、とっても便利。よく工夫されている。考えた人は偉い。
今年は知識の伝授というか、<教室>的な部分がちょっと減った気もする。もちろん実作業だけでも楽しいことは楽しい。でも、慣れている人にとってはなんでもないちょっとした知識が、こちらにとっては「へぇ〜」って感心することだったりする。教えてくれる人にとっては失礼な話ではあるけれど、1年も経つとかなり忘れていたりもする。繰り返しになってもぜんぜんかまわないから、また教えてもらえると嬉しい。
今回初めてやったのは、「アカマツ取り木苗を使ったホンシメジの栽培」というもの。奈良県森林技術センターの『だよりNo.68−平成12年度森林技術センター研究成果発表会−』や『だよりNo.73−第2回バイオビジネスコンペJAPAN事前発表会−』に掲載されているもの(だと思う)。『きのこハンドブック』(紀伊國屋書店BookWeb)という本にも載っているみたい。
帰りに紀ノ川沿いの<やっちょん市場>へ寄って、春菊を買う。天ぷらにして食べた。野迫川村でとらせてもらったシイタケと、人からもらったウドと、遊歩道で採ったゼンマイもいっしょ。春の味覚。手に残っている木と菌の匂いも気持ちいい。