スギヒラタケに対マウス毒性。
腎機能障害のある人が食べると急性脳症を引き起こす疑いの持たれているスギヒラタケがマウスに対して毒性を持っていることが、静岡大の河岸洋和教授らのグループの研究で明らかにされた。(Yahoo!ニュース - 社会 - 時事通信、 asahi.com : サイエンス)
明らかになったこと。
- スギヒラタケに、マウスに対して毒性のある物質が含まれている。
- その物質の特徴は、水に溶け、熱に強く、高分子。
まだわからないこと。
- その物質は何か?
- その物質が人間の急性脳症の原因になるのか?
いっぽうで、スギヒラタケが急性脳症の原因とは断定できないという報告もある。(秋田のニュース - さきがけonTheWeb)
秋田腎不全研究会の特別報告によると、その理由は以下のとおりだそうだ。
- 患者側の要因が急性脳症の発病にかかわっている可能性がある。
- 食べたあと1〜2週間の潜伏期間がある。
ということで、真相の解明まではまだまだ時間がかかりそうだ。
私は今までにスギヒラタケを食べたこともない。
もともとスーパーに並ぶキノコではないし、うちの近辺で生えているのを見たこともない。
だから食べてしまう心配はぜんぜんしていない。
ただ、今まで広く食べられていたキノコなのに突然問題が起きるようになったのはなぜかには興味がある。
ほんとうに今まで問題が起きていなかったのか。それとも問題は起きていたけど、気づいていなかったのか。
ほんとうに問題が急に起きるようになったのなら、それはなぜだろう。
- 突然変異で毒性を持つようになった。
- 有毒物質が付着した。
この2つは専門家から否定的に見られているらしい。
- 今年の猛暑・多雨で生育環境が変化し、成分が変化した。
この可能性はあるらしい。(Yahoo!ニュース - 社会 - 毎日新聞)
いずれにせよ、研究が進んで真相が明らかになるのを待っている。
(実験材料になっているラットやマウスたちにも感謝して合掌)。