人が多いのもたいへんだ。

昨夜、四川鍋を食べながら鍋奉行のSさんに聞いた話。(Sさんは中国からの留学生。サッカー好きということがわかり、話が盛り上がってしまった。サッカーはこれがあるから楽しい)。
私が「中国にはたくさん人がいるから、素質のある選手もいっぱいいるはずだ」と言うと、Sさん、「いや、いっぱいいすぎて、探し出しすのが大変だ」。

盲点だった。
数としては素質のある選手が日本よりたくさんいるかもしれないけど、それを見つけ出す作業もとうぜんそれに伴って大変になるわけで、そこがうまくいかないと、素質に恵まれた選手をうまく育てられなかったりすることもあるわけだ。

ここからは私の想像だが、中国では、指導者の育成や組織化、あるいはそれ以外のひとびとのサッカーを見る目がまだ成長途上なのかもしれない。
そういう環境の中、せっかくの素質をムダにしてしまう選手もまだたくさんいるのかもしれない。

いずれアジアでの日本の手強いライバルになると目されていながら、今度のワールドカップ一次予選で敗退してしまった中国。
その裏にはそういう事情もあるかもしれないと思った。