プライバシー・ポリシー。

プライバシー・ポリシー改定に関するパブリック・コメントの期限までには、とうとう考えがまとまらなかった。
今もまだまとまらない。
だからあくまでも雑感を書いておく。

はてなのいいところ。
これは技術力の高さと善意のユーザが多いことだと思う。

技術力についての細かいことは私にはわからない。
それでも、よそのどこかのように、メンテナンスに入ったきりいつ復帰するのかわからないなんてことは、少なくともなかったと思う。
不具合の指摘への対応は非常に早いと思うし、要望を取り入れるのも上手だと思う。
このへんはかなり信頼して見ていた。

善意のユーザが多いというのは、管理者サイドに対して好意的であるだけでなく、他のユーザに対しても好意的に接する人たちが多いということで、言ってみれば、みんなでいっしょにより良いものを作りましょうという意図を持って利用していた人たちが多かったのではないかと思う。 (これは、「はてな質問」そのものの性質によるところも大きかったのかもしれない)。

サービスが広がり、ユーザが多くなるにつれて、それが少しずつ変わってきたのかもしれない。
はてななら自分のやりたいことができそうだから」ではなくて、単にメジャーだから入ってくる人も増えてきただろう。
その中には自分が利用しているシステムに対して、最初から悪意を持っている人もいたかもしれない。
外の社会への影響力が大きくなるにつれ、それに対する反応も大きくなった。
その反応は決して好意的なものばかりではなかっただろうと思う。
それが今回の住所登録やプライバシー・ポリシー改定の背景なんだろうか。

何が最善の答えなのか、私にはわからない。
住所登録までやらなくてもという気持ちはあるが、どこまでやればプロバイダー責任制限法で責任を問われなくなるのかがまだはっきりしない状況では、できるだけの手を打つというのも仕方のない選択肢かもしれない。
あるいは悪意のユーザをあらかじめ排除する抑止効果を狙ったものなのかもしれない。
それはわかる。
それでも、はてなは法務に関しては弱いと思うし、莫大な個人情報を抱え込むことのリスクも心配だ。
けっきょく、どうなってもはてなの方針を理解したい。
が、その内容によっては他へ移ることもある。
今のところ、それしか言えない。