ヒガンバナ

日曜日の富貴行きでの車中のこと。
あちこちに咲いている赤い特徴的な花を指して、相棒が尋ねる。
「あれ、なに?」
「あれ?あれはマンジュシャゲヒガンバナとも言うね。ほら、歌にもなんかあったやん」。
「ふーん」。

(何でも知ってるのね)とキラキラした目で私を見ていた相棒が気付いていなかったことがある。
はっきり言って、私はぜんぜん知らなかったのだよ。その花が何か。
少なくとも私の意識は。
あてずっぽうに答えてみたとかですらない。
口が勝手に喋っていたの。
耳はそれを聞いていただけなの。
そしたら当たっている。
なぜそんなことを知ってるのか。
恐るべし、オレの口。

ヒガンバナ彼岸花

ヒガンバナ科ヒガンバナ
毎年秋の彼岸頃に朱色の花をつける。

別名

マンジュシャゲ曼珠沙華)ほかいろいろたくさん。
日本の植物の中では別名が最も多いとか。2位はイタドリだとか。

花と葉

花が咲く時期と葉をつける時期が別。(花と葉が同時にない)。
花期は秋。(全国一斉に咲くと書いてあるページと、気温の変化につれて北から南へ開花地が移っていく(ヒガンバナ前線)と書いてあるページがある。どっちだろう)。
花が終わった後、葉が出る。春の終わりには葉が枯れて、休眠状態に入る。

種はみのらず、球根で増える。

種がみのらないのは3倍体だから。
中国には2倍体で種をみのらせるヒガンバナがある。
近縁種との交雑でも、種をみのらせるものがある。
球根は土砂による埋没に強く、10cm程度の土壌が新たに被さっても、簡単に球根を上方に移動させるそうだ。

有毒

球根にリコリン等が含まれる。
よく水に晒すと良質のデンプンが得られる。
毒を利用して、壁土に混ぜて防虫したり、たんぼの土手に植えてネズミやモグラを防いだそうだ。
また外用すれば、浮腫を取るのに有効だとか。

情報源