人間に守ってもらう猫、ひとりで逃げる猫。

今日家の近くまで帰って来ると、散歩をしている犬に猫が出くわす場面に行きあわせた。
さてどうなるかと興味津々で近寄っていったが、猫の飼い主の男性がやってきて、片手で猫を抱き上げ、すっと家へ入って、何事も無く終わってしまった。

これを見て、昔ウチにいた猫のグー*1を思い出した。
もう一昨年の話になるけど、夜にグーを散歩させていた時、同じ犬と似たようなところで出くわしたことがある。
その時の私も今日の男性と同じようにグーを抱き上げたけど、グーは今日の猫とは違って、猛然と私の体を蹴って腕から飛び出し、私を置き去りにしてひとりで家までダッシュで逃げてしまった。
私を信頼して抱っこされていれば、何も慌てて逃げることもないのに……。
しかも私をほったらかしにして自分だけ逃げやがった。
家へ帰ってからも私は、腕や肩にできた引っかき傷の痛さを忘れるぐらい、おかしくてしかたなかった。

今日の猫はペルシャチンチラらしきフワフワの長毛の猫。
実におとなしそうで、生まれた時から人間に世話をされ保護されるのが当然という態度だった。
グーはノラだったのを拾った猫だから、飼われ猫生活がいくら長くても、いざとなるとノラの本能が出たのだろう。
家の中では甘えん坊でも、いったん外に出たらいざと言う時の自分の身は自分で守る。
ちょっとかっこいい(かなぁ)。



(ちなみにこの時グーは糖尿病を患っていて、翌朝の血糖値は跳ね上がっていた)。