セルフケア行動
<セルフケア行動の5段階の変化ステージ>(Prochaska-石井)というのがある。
これはProchaskaが禁煙行動の際に実証した心理的モデルを石井が糖尿病にあてはめたものだそうな。
なんというか、これを知ったおかげですっきりした。
今まで現場で「うーん、なんでこの人はこうなんだろう」とモヤモヤ思っていたのが、このモデルをあてはめて、「ああ、この人はいま前熟考期にいるのか」というように判断すると、頭の中が整理できる。
「この人は今この段階だから、こういう対応をしよう」、「これは先の段階でするべき話だから、今はしないでおこう」と活用できそう。いや、活用しなきゃな。
とは言え、今まで知らなかったのは恥ずかしい。
糖尿病についての医学的な知識はできるだけ身に付けようと努力してきたが、いかにして患者さんがセルフケアをできるようになってもらうかの部分は、ずっと手探り状態だった。
もっと勉強して、使えるはずのツールは使えるようになろう。
セルフケア行動変化の5段階
- 前熟考期
- 行動変化を考えていない。必要だと思っていない。
- 熟考期
- 行動変化を考えている。利益と障害・損失を考え、迷っている。
- 準備期
- 本人なりの行動変化が始まっている。
- 行動期
- 望ましい行動変化が起こって6ヶ月以内。
- 維持期
- 6ヶ月以上望ましい行動が続いている。
- (再発)
- 望ましくない行動に逆戻り。
参考サイト
- 南平眼科内科 朝比奈崇介『糖尿病教育のページ』 > 「2.セルフケア行動の5段階の変化ステージ(Prochaska-石井)」
- 山之内製薬『糖尿病診療サポート YDM Online』 > 「臨床情報」 >「糖尿病Q&A」 > 「インスリン治療を導入するのはどのような場合ですか? また,導入時の注意点や嫌がる患者さんへの指導法を併せて教えてください。」(3ページ目)
- ほたまき『intervallo』 > 「Study」 > 「慢性期」