藤井さん、お疲れさまでした。

セレッソの会長と社長が退任。(公式)。
ちょっとびっくりした。
が、4月17日に今季初勝利をあげた時、アルベルト監督が「この勝利を……会長、社長におくりたい」と言ったのは、そういう意味も入っていたのかとちょっと納得。
セレッソの内情については、ふつうの人よりちょっとだけ知ってる部分もあるけど、本当に分かっているわけではないから、ただ外から見ている印象として。

藤井社長は実直なビジネスマンというイメージの人だった。
ミーティングやスタジアム、アウェイツアーなどでサポーターに接する機会も多く、同じような印象を持っているサポーターはたぶん多いはず。
「サッカーのことは分からないから」とおっしゃっていたので、ピッチ上のことをおいとくとすると、セレッソの運営面はこの人が来てから少しずつまともになってきたと思う。
派手なことや奇抜なことはしなかったけど、サポーターを大事にしながら、地道に1つずつクラブを良くしていった。
チームの状態が今これだけ悪いにもかかわらず、スタジアムがポジティブな空気を失っていないのは、間違いなくこの人の功績があると思う。
今年の天皇杯決勝のバスツアーの時、「だいぶ疲れてはる」と感じたから、ちょうど良い潮時かもしれない。

ところで私がいちばん好きなのは、「個々は大したことないけど、みんなで力を合わせて戦う」エミリオのセレッソだった。
そのエミリオに「攻撃的なサッカーをやれ」と、昇格後しばらくしていきなり無理難題を(そんな戦力じゃなかったのに)押し付け、辞任に追い込んだ(らしい)鬼武氏のことは、今回辞めると聞いて意外だった。それだけ。

ところで、メインスポンサーから出向で来ては戻る、こういうやり方で今後も良いものかどうかは分からない。
サッカーの分かる人材として入ったはずの人も、監督・コーチの人選でとちってるし。

ともあれ、藤井さん、お疲れさまでした。